ForbesでKongを特集 "デジタルエコノミーとはAPIエコノミーである！"
（ForbesにKongの特集記事が掲載されました。以下は抄訳です）
近年、データ量の急増やデータ統合・マネジメントプロセスの急激なスピード加速が、イノベーションに劇的な変化をもたらし、進化し続けるデジタルエコノミーにおいて、企業は即時にカスタマイズされ洗練された商品やサービスを提供することが可能になりました。このようなデータの動向はAPI - Application Programming Interface - なしでは不可能だったでしょう。APIは各種データソースやソフトウェアに接続し希望する先に情報を届ける最新のミドルウェアで、デジタルエコノミーの重要な部分を担っています。
デジタルに接続された現代生活 - 例えば、AmazonのAlexaを使用してホームスピーカーで音楽を再生、自動車のナビでGoogleマップが渋滞の少ないルートを検索 - これらの便利なサービスはAPIが実現しているもので、APIは様々なデータソースとソフトウェアサービスをつなぐデジタルエコノミーの重要な要素となっています。APIがデジタルエコノミーを動かすエンジンであるといっても過言ではありません。
「APIゲートウェイ」が人気のあるオープンソーステクノロジーの1つという調査結果がある中、Kongは世界最高のマイクロサービス APIゲートウェア製品で企業のAPI事業を支援しこの領域の新興企業の中でトップに位置する、と紹介されています。
Kongの共同創業者でCEOのAugusto Marietti （写真左）とCTOのMarco Palladino（写真右）はこう語っています。
「Kongの使命は"デジタルの世界を信頼できるものにすること"。 Kongのプラットフォームは世界大手企業の何兆ものトランザクションを支えています。さらにKongのダウンロード数は1億回以上を超えており、これらの企業はKongを使用して、数百のソフトウェアサービスとデータソース間の接続を加速させ、待ち時間とダウンタイムを削減し、ワークフローを自動化し、データガバナンスとセキュリティを改善し、企業の全APIのトラフィックを監視しています。」
Kongは、様々な有名投資家から現在までに7,100万ドルを調達し、急速に成長と進化を遂げてきました。
Marietti とPalladinoは、2009年に「Mashape」を設立。Mashapeは、数万のAPIをデベロッパーコミュニティに提供、独自のITインフラストラクチャを構築するAPIマーケットプレイスでした。
2015年、Kongをオープンソースプロジェクトとして立ち上げ、2017年にこのサービスに対するビジネス機会と需要を確信し、「Kong」として生まれ変わりました。
Marietti はこう語っています。
「我々は何年もの間、計画を変えてきたがビジョンは変わらなかった。企業がクラウドに移行するにつれ、API・ソフトウェア・サービスが大幅に増加し、世界の多くの企業が全データを管理・移行するための、シンプルで安全なAPIレイヤーを必要とするだろう。この確信にかけ、我々は市場を先取りしたのです。」
Kongの初期からの主要投資家でありCRVのGMであるDevdutt Yellukar氏は、2019年3月の4,300万ドルの資金調達通じKongをサポートしています。
Yellukar氏はこう語っています。
「Marietti とPalladinoが、この変革へのシフトを早期に認識し、迅速なステップが会社の成功に不可欠だったのです。Kongは完璧なタイミングでした。世界中の企業がデジタル化をすすめており、これには自他間で通信するためのAPIが必要です。さらに、これらデジタルサービスの実現にはKongのような製品が必要となり、これは非常に大きなビジネス機会であることがわかります。」
「プラットフォームをオープンソース化し、API開発を拡大」 この2つの重要な戦略決定を通し、マーケットで差別化を図ることでタイミングだけでなく、実行による成功をつかんでいます。
APIゲートウェイから
エンドツーエンドAPI & サービスライフサイクル管理ソリューション への進化
すでに有望視されているKongの最新戦略的動向は、APIのライフサイクル管理への参入とAPI開発における新たな役割です。
Kongは、APIテストプラットフォームのInsomnia買収に4.300万ドルの投資資金を投入。Insomuniaは、開発者のAPI設計・共同作業のためのソフトウェアKong Studioの基盤となっています。
AppDynamicsのAmell氏はこう語っています。
「KongのAPI開発への参入は、もう1つの重要なセールスポイントでした。これは、APIゲートウェイだけでなく、設計・テスト・管理までパスに沿ったAPIの問題点を解決できる、完全なライフサイクル管理プラットフォームにサービスを引き上げたのです。APIゲートウェイは、同一プラットフォームで設計、テスト、管理できるライフサイクル管理の一部になると思います。」
開発者にAPI構築のためのツールと原材料を提供することが顧客により多くの価値を加えることになるのは、Kongにとって魅力的な戦略です。
Marietti はこう語っています。
「サービスを設計・構築・テストする方法を提供することで、顧客のプロセスをさらに合理化し、生産性を高めることができるということに気付きました。KongのAPIゲートウェイを使用してこれらのサービスが管理できるのです。我々は、エンドツーエンドの完全なライフサイクル プラットフォームを構築しているのです。」
「Kongは既に業界を変革しているが、革新のペースは今後も加速し続けるでしょう。Kong Brainのような人工知能への投資は、この継続的なイノベーションの重要な推進力になるだろうと考えます。また我々はオープンソースの革新も推進しており、この2019年9月に最新のオープンソースプロジェクトであるKumaを立ち上げました。」
企業がクラウドに移行し、組織内および組織間でさらに多くのデータを移行するという根本的な変化が、Kongの成功を後押ししています。これらの追い風に支えられ、Kongの将来の成長に上限を置くのは難しいと考えます。
Marietti はさらに、こう語っています。
「企業はクラウドに移行しつつあり、今後100年間、より多くのデータを移行するという課題に直面するでしょう。将来の道のりは非常に長く、まだその課題に直面した企業は1%にもすぎないでしょう。 マーケットが引き出す"本当に必要なもの" それがKongの急速な成長につながるのではないでしょうか。」